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こんにちは!メンタルコーチの清瀬淳です。
私たちの心には、過去の経験が深く刻まれ、
現在の感情や行動に影響を与える「インナーチャイルド」
が存在します。
このインナーチャイルドは、私たちが経験したトラウマや困難を引きずり、癒えない傷として心の中に生存しています。
では、私たちがこの傷を癒し、心の平和を取り戻すためにはどうすれば良いでしょうか。
本記事では、「インナーチャイルドワーク」の方法をテキストと動画でご提供します。
インナーチャイルドワークは、インナーチャイルドセラピー、インナーチャイルドヒーリングと呼ばれることもあります。
どれも自分の心と向き合い、過去の自分を越えて、これまでの自分とは違ったより善い生き方に向かっていきます。
インナーチャイルドに関しての本、カウンセリング、ヒーリングのなど様々なやり方があると思います。
ですがインナーチャイルドについて正しく理解していないと、
いろんな手法、セミナー、セッションを試しても、受けてもあまり効果が期待できません。
実際、わたしのクライエントにはこれまで、
『様々な方法を試したけれど納得のいく効果が感じられませんでした』という声が届くことが少なくない、というかほとんどの方インナーチャイルドワークの効果を実感できずにいます。
そして、わたしのお届けしているやり方を知って
ようやく効果の出るインナーチャイルドワークに
出逢えたと、喜んでいただいています。
正直に申し上げるとセラピーやセッションを提供する側が
心の仕組みについての理解がどの程度かによって、
セラピーを受ける側の人の、効果の現れ方が変わります。
スポーツのコーチを例にすると、理解しやすいかもしれません。
体の使い方や筋肉の働き、そのスポーツの技術について深く理解しているコーチから学ぶ場合と、ただ偶然上手くなったコーチから学ぶ場合では、生徒の成長に大きな差が出ると考えられます。
前者のコーチは専門的な知識と経験を持ち、生徒に効果的な指導ができるため、生徒はより早く、より高いレベルに達することができます。
一方、後者のコーチは自分自身がどのようにして上達したかを正確に理解していないため、生徒に最適な指導を提供することが難しくなります。
その結果、生徒の伸び悩みや進歩の遅れが見られることがあります。
体を動かすという見える世界では当然だと思われているのですが心という見えない世界もセッションなどのインナーチャイルドワークを提供する側の見えない心の技術と経験が必要になってくるのです。
インナーチャイルドを癒そうとする心、慈しむ心でワークをすればいい、語りかければ良い、というものではないのです。
ぜひ、この記事を読んでいるあなたには
「インナーチャイルドを癒やすとは
こういうことだったのか!」
「インナーチャイルドワークってこういうことだったのか!」
と、体感して頂けることを願っています。
まずはインナーチャイルドとは何かを紐解いていきましょう。
インナーチャイルドとは過去に学んだ自己防衛のための反応パターンです。
過去の経験、体験を元に作られた思いグセ、信念(心理的なフィルター)を通して、今の目の前の出来事を解釈し続けます。
子ども時代に受けたストレスや、作ってしまった心の傷が、防衛パターンや信念という色眼鏡を形成するということです。
子どもころ失敗したときに「あなたはダメな子ね」という言葉で傷つくと、「自分はダメ」という色メガネをつくることで、その後の体験に「自分はダメ」という出来事を引き寄せたり、何でもない事でも「自分はダメなんだ」という学習をしてしまいます。
インナーチャイルドは大人になった今でも、昔と同じ反応パターンを繰り返しています。
反応を繰り返しているということはインナーチャイルドは過去を生きているのです。
補足として生理学、脳科学などの神経系の反応として明らかになっていることは神経系には時間軸がないといわれています。
インナーチャイルドは過去の不安や恐怖を引きずったままなので、過去に身につけた自分を守るすべを無意識的・自動的・反射的に繰り返しています。
それが、今のあなたの考え方やものごとの受け取り方、解釈に影響しているのです。
インナーチャイルドが、今のあなたの振る舞いの大多数を決めており、新しい選択を制限しています。
傷ついたインナーチャイルドをいつまでも隠し持っていると、傷ついたインナーチャイルドは、かんしゃく、過剰反応、結婚問題、中毒症、中毒症的な育児、人間関係の破綻や苦痛な人間関係などで人生を汚染する可能性もあるのです。
もしそこまで行かなくても
・なんとなく生きづらさを感じる
・恐怖や孤独を感じる
・漠然とした不安がある
・気持ちがモヤモヤする
・変わりたいけど変われない
・気持ちをわかってもらえなくて不満を感じる
などこれらに少しでも当てはまることがあるなら、もう大丈夫です。
行き詰まりの理由は、幼い頃に出来上がった信念体系、つまりインナーチャイルドによる反応パターン、反射パターンに過ぎません。
問題の根本が見えてさえしまえば後はどのように解決していくのかだけになります。
今あなたが抱える不安や不満、恐怖、イライラ、モヤモヤした気持ちに気づいていることを自分を変えるためのチャンスと捉えることで、新しいあなたに生まれ変われるのです。
インナーチャイルドワークは、あなたがこれまで以上に幸せで理想のき方へと変化していくための扉とも言えます。
「インナーチャイルドワークの魅力は3つあります」
①ワークを受けた人の変化のスピードが速さ。
②変化の深度が深い。
③過去の傷が癒されるなど結果として、パワーと創造性が生まれる。
そしてインナーチャイルドワークは様々な現実のシーンの打開に役立ちます。
例えば
・職場で上司に萎縮してしまい、言いたいことが言えない
・人間関係で気を使いすぎて疲れてしまう
・独りでいると楽だけど、寂しさも感じる
・なんとなく人生に行き詰まりを感じている
・理不尽な扱いをされたと感じると、強い怒りを感じる
・誰からも認められていないような気がすることがある
・自分の気持ちがよくわからなくなっている
・もっと自分の制限や限界を越えたい
・望む目標や夢に向かいたいけど、失敗が不安で仕方がない
・何を一番大切にしたいのか知りたい、考えたい
ほんのすこしでも心当たりがあれば、いまがあなたにとって変化の時です。
それはどうしてか…なぜならインナーチャイルドワークは、あなたの潜在意識の反応パターンに変化を起こすことができるからです。
インナーチャイルドワークで得られる効果には、おどろくべきものがあります。インナーチャイルドワークの手法に従うと、あなたの本当の望みが明らかになります。
そして、潜在意識で固定されていたブロックが解除され心と体の緊張から開放されます。
あなたがその緊張を自覚していないとしても、潜在意識には緊張から生まれたブロックがあるのです。
それは悪いものではなく、あなたが不快な体験をしないように守ってくれているのがインナーチャイルドの緊張でありブロックであるのです。
そうした無意識の緊張ブロックがなくなると、滞っていたあなたの感情のエネルギーが豊かに流れ出します。
それは、何も邪魔するものがない大きな川が、ゆっくりと広々とした流れを始めるようなものです。
ブロックをかけている感情のエネルギーを取り戻し、身体と心の緊張が解けていくとあなたの心が自由になっていき、本来のしなやかさ、本来の力強さを取り戻せます。
そうなることで本当の気持ちや望みに気づけるようになっていくのであなたの気持ちも安定していきます。
それはあなたの周囲へも影響し、今まで以上に豊かな人間関係が結ばれます。
インナーチャイルドはあなたの味方です。
インナーチャイルドワークが効果的なのは潜在意識レベルで、インナーチャイルドの反応パターンが最適化され進化することができるからです。
なぜそれが可能なのでしょうか?
答えはインナーチャイルドはあなたの味方だからです。
実は、インナーチャイルドが過去に身につけた反応パターンを繰り返すのは、あなたを守るためです。
だからインナーチャイルドに問題があるわけではありません。
問題は、インナーチャイルドが今でも続けている、過去の反応パターンです。守るという目的には問題がないのですが、その手段(やり方や表現)が問題なのです。
子供が良かれと思って行ったことが結果として大人に迷惑かかる感じをイメージしていただければ分かりやすいと思います。
インナーチャイルドワークによって、潜在意識の反応パターンが自然に変わるので、あなたの人生も自然に変わります。
中々インナーチャイルドワークの説明にたどり着かず申し訳ないですが、効果を上げるためにはインナーチャイルドワークで使われている理論のお話も大事な要素になりますので、もう少しお付き合い下さいませ。
インナーチャイルドワークの基盤となる理論は、NLP(神経言語プログラミング)とサイコシンセシス(統合心理学)にそのルーツを持ちます。
NLPは、リチャード・バンドラーとジョン・グリンダーによって1970年代に開発された実践的な心理学のアプローチであり、人々がどのように思考し、感じ、行動するかを理解し、改善するためのモデルと技術を提供します。
NLPは、言語パターンや思考プロセスを通じて個人の潜在意識にアクセスし、ポジティブな変化を促すことを目指しています。
一方、サイコシンセシスは、イタリアの精神科医ロベルト・アッサジオリによって創設された心理学の枠組みであり、個人の精神的成長と統合を促進することを目的としています。
サイコシンセシスは、人間を心理的な側面だけでなく、霊的な次元を含む全体として捉え、自己実現とトランスパーソナルな経験を支援する手法を提供します。
この二つの理論を融合させたインナーチャイルドワークは、実際のセッションでの経験に基づき、多くのクライアントに実績をもたらしています。
インナーチャイルドワークの目的は、クライアントが内在するインナーチャイルド、すなわち幼少期の自己の感情や記憶にアクセスし、それらと対話することを通じて自己理解と自己成長を促進することにあります。
このプロセスでは、インナーチャイルドが自発的に気づき、変化することをサポートすることが重要です。
動画やオンラインコンテンツを通じた学習は、インナーチャイルドワークの手順を理解し、実践する上で非常に効果的です。
インナーチャイルドとの関わり方を学ぶことは、自己癒しの旅の中で非常に強力なステップとなります。
1. あなたが変えていきたい感情や考え方を一つ選択する
- ネガティブな感情が湧く状況を想像する
(例: 苦手な人との対面、不安を感じる場面)。
もしその出来事を思い出せないなら、感情そのものを感じてみるだけで構いません。
その感情がインナーチャイルドです。
2. 感情の場所、色、形を想像する
- 感情が体のどこにあるかを探し、形や色を想像する。
感情には必ず”産まれてくる場所”があります。
「腹」が立つ、希望に「胸」が膨らむなど、
こういった言葉は昔からあり、私達の感情は場所と言葉に現れています。
目をつぶり感情を感じながらなんとなく「ここかな?」
という場所を見つけてください。
見つけるコツはなんとなく決めることです。
感情の場所がわかったら、かたちを想像してください。
(もし形があるとしたら・・・どんな形だろうか)と、
問いかけると浮かんできます。
丸かったり、トゲトゲだったり、ドロドロだったり、アメーバみたいだったり…
かたちが想像できたら、色を想像してみてください。
暗い色なのか、明るいのか、暖かい色なのか、寒い色なのか、黒い?赤い?
このような形でかたちと色をイメージしてみて下さい。
それがあなたのインナーチャイルドの象徴です。
3. 絵をノートに書いてみる
想像できた形と色をノートに書きます。
自分の感情を見つめるためには外に出す必要があります。
4. 書いた絵をみてどう感じるか書き出す
ノートに書いた絵を客観的にを見てどのように見えるか書き出していきます。
例:怒っているようにみえる・寂しそう・イライラしてそうなど。
5. 感情が湧くところにむかいその感情を出すことで何を知ってほしいか訪ねる
「感情を出すことで何を知ってほしいの?」という呼びかけに対して、インナーチャイルドは反応します。
「守っているんだよ」と答える場合もあるし、
「怒っている」「不安」「悲しい」など
インナーチャイルドによって、いろんな答えのバリエーションがあります。
このとき、本当にインナーチャイルドがあなたに向かって答えているのか、確信が持てないかも知れません。
自分勝手な想像、妄想かもしれないと、感じる人もたくさんいます。
正直なことを言いますと実はインナーチャイルドの答えなのか、あなたの想像なのか、区別がつかなくて全く構いません。
あなたの考えか、インナーチャイルドの思考なのかはっきり分離して捉えることは難しいです。
ですのであなたの心や考えとして、浮かんでくる連想を答えとして扱うことが正解になります。
なぜ正解なのか…それはあなたの想像というのは、インナーチャイルドの影響を受けているからです。
6. 返答がきたらそれを知ってもらい本当はどうしたいと尋ねる
感情の奥には必ず目的があります。
ですのでこう尋ねていきましょう。
「この感情を出し伝えることで、本当はどうしたい?」
感情をだすということは目的ではなく手段です。
尋ねることで本当の目的を聞いていきましょう。
7. 最初に書いた絵が変化してるかどうか内観してみる
ここまでインナーチャイルドの感情を理解し、その目的を尋ねていきました。
ここまで行うと気持ちがスッキリしている可能性が高いです。
再度ネガティブな出来事を思い出し、体のどこかにあった感情(色と形をつけたもの)に再度意識を向けてみて下さい。
最初の形と随分と印象が変わったかも知れません。
どのように形と色が変わったのか、最初に書いた絵の横に書いてみて下さい。
※動画は私の生徒に提供している教材の一部で上記の内容と少しズレがあるかもしれませんがご了承下さいませ。
まとめと補足
インナーチャイルドワークを通じて私たちは学びます。
潜在意識の奥深くにある反応パターンを変えることで、未来に対する見方が変わり始めるのです。
ワークの初めに想起した、ネガティブな感情が生じやすいシーンを思い出してみてください。
あなたはもう、以前のようにその状況にネガティブに反応しづらくなっていることに気付くはずです。
これは、インナーチャイルドが成長し、安定してきた証です。
過去には防衛のために寂しさや怒りを使っていたインナーチャイルドが、今では真の望みを理解し、喜びや平和、思いやりを通してあなたの人生に豊かさをもたらしています。
これこそがインナーチャイルドワークの本質的な成果であり、私たちの内面的な変化を示しています。
この変化は、自分自身にとってのみならず、周囲の人々との関係においても、よりポジティブな影響を与えるでしょう。
ここに至って、インナーチャイルドワークの旅は終わりではなく、むしろ新たな始まりです。
このプロセスを通じて得られた洞察と変化は、日々の生活の中で継続的に実践し、深めていくことができます。
この記事があなたにとってインナーチャイルドとの関係性を再構築し、自己成長の旅を楽しんでいくきっかけになれれば幸いです。
記事の著者 清瀬淳
メンタルコーチ、パーソナルトレーナー、
オンラインビジネスコンサルタント(動画広告、LP制作)
ダイレクトレスポンスマーケター
心理学、脳科学、生理学を深く学び
独自のメソッドを開発。
10代に清瀬を悩ませた精神疾患、
さらにベーチェット病という
難病にもかかるが克服。
そうした困難を乗り越えた経験を元に
セルフコーチングメソッドを開発。
現代社会で生きる人々が自分らしく生きるための
心と身体とビジネスの知恵と方法を伝えている。
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