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こんにちは!メンタルコーチの清瀬淳です!
本日はインナーチャイルドについて解説ができればと思います。
インナーチャイルドは、 あなたの”心の内側(インナー)”にいる”子ども(チャイルド)”のことです。
あなたが子どもの頃の体験から徐々に培ってきたあなたの一部。
自分を守るために、 心の内側であなたの子ども時代の人格が、いまも頑張っている、 それがインナーチャイルドです。
インナーチャイルドは、 いろんな思いグセや行動のクセの原因として知られています。
ただのクセではなく、あなたの心を守るためのものであり、
大人になった今でも、あなたの心の内側にあり反応し続けます
。
「虐待を受けた子供がなる」と考える方もいると思いますが必ずしもそうではありません。
誰にでも思い出したくない子供時代のイヤな記憶・体験があると思います。
その経験がインナーチャイルドへ繋がっています。
生きづらいと感じている方にとって、インナーチャイルドの存在を認めることが自分の人生をより良くする第一歩になってきます。
まずインナーチャイルド自体は、とてもあやふやな概念です。
心理学を専門に学んだ方ならわかると思いますが、インナーチャイルドは学術的、精神医学的な「心理学用語」ではありません。
日本国内の大学の正統な心理学科で、インナーチャイルドについて教えているということは、たぶんないと思われます。
では、いったい誰が言い出したのでしょうか?
ジョン ブラッドショーさんが書かれた書籍の中で“インナーチャイルド”という言葉と概念が日本で初めて語られたようです。
では話を少し変えてインナーチャイルドがどうやって出来上がるのか具体的にお話していきます。
例えばこのような経験はありませんか?
「近所の◯◯くんはすごいわね。うちの子は全然ダメなのに」
親とご近所さんの会話を耳にしてしまった経験。
よく耳にする話ですが、この出来事が子供の心の傷やトラウマになり得るのです。
このインナーチャイルドが原因で大人になっても自分の感情や欲求を表に出せなくなり、人間関係がうまくいかず生きづらさを感じる人もいます。
このように誰もが子供時代のイヤな思い出・辛い体験からインナーチャイルドを抱えている可能性があります。
そしてインナーチャイルドと似た言葉に「アダルトチルドレン」があります。
アダルトチルドレンは「大人になった子供」と言われています。
苦しい家庭環境で育った子供が大人になっても子供時代のトラウマに縛られ、精神症状が出てうまく生きていけないという意味です。
一方インナーチャイルドは子供の時に抱いた負の感情です。 似ているようで異なる二つですが、インナーチャイルドとアダルトチルドレンは密接に関係しています。
実は、インナーチャイルド(療法)は、アダルトチルドレンを癒やす手法の中のひとつに過ぎないのです。
アダルトチルドレンも、正当な心理学用語ではなく、不幸な家庭で育てられた子供が、大人になっても子供時代のトラウマ体験に縛られてしまい、人生がうまくいかないままで生きているといった意味になってきます。
ここからは他の書籍やサイトではあまり書かれていないインナーチャイルドの癒やし方をご紹介しますが、基本的に子供時代にイヤな経験、悲しい経験をまったくしたことがない人間など、いないに等しいということをまず知っておいてください。
もし、あなたの子供時代に思い出したくないような嫌な記憶があったとしても、それはあなただけでなく、これを書いている私も、そしてあなたの身近にいるご両親も友人も、芸能人も、みんなそれぞれ幼少期の嫌な記憶を持って大人になっています。
インナーチャイルドを癒やすメリットは、過去のつらい記憶にとらわれずに生きることができるようになるということです。
スピリチュアル(と分類されている)本で書かれているような、奇跡が起きたり、劇的に人生が変わるようなことは期待しないほうがいいでしょう。(それをうたい文句にし詐欺ではないがそれに近い商売しているかたもいますので。)
悲惨な子供時代を過ごしたような方の場合、その記憶から、人間関係全般、とくに恋愛関係がうまくいかないことも多いと聞きます。
そういった方の場合は、インナーチャイルドを癒すことで、傷ついた子供時代の自分を客観的に見ることができ、人間関係が好転するといったことがあります。
では、デメリットとは?
それは過去のイヤな記憶や感情をもう一度掘り起こす作業が必要になってきます。
もし、あなたが子供時代のある時期の記憶がすっぽりと消えている、すぐに思い出せないといったことがあったら、ムリヤリ思い出そうとしないほうがいいでしょう。
心を守るための、防衛機制がはたらいている可能性が高いからです。
また、ネガティブな感情と同化してしまう危険性もあります。
それにより精神状態の悪化や人間関係を壊してしまうこともあります。
親に存在を否定されたり、十分な愛情を受けられなかったりした子供は自分自身を否定して生きています。また「こうあるべきだ」と思い込んでいる部分は誰かに刷り込まれたものかもしれません。
インナーチャイルドを癒せばそのままの自分を受け入れることができます。
ここからはインナーチャイルドの癒し方の一例をご紹介していきます。
さまざまなインナーチャイルドの癒し方があります。
どの方法が自分にとって一番良いのか、やりながら考えてみるのもいいのではないでしょうか?
まずは自分の中にいるインナーチャイルドを自覚することが大切です。
そのために今まで生きづらいと思っていた原因は何なのか分析していきます。
何についてどう感情が動いたのか。
ノートに書き出してもいいでしょう。次第に共通のパターンが見えてくるかもしれません。
そして自分の幼少期についてなるべく詳しく調べて書き出してみます。自分が傷ついた出来事をすぐに思い出せればいいのですが、もう思い出せない記憶がインナーチャイルドの原因になっていることもあります。
幼少期の写真を見たり、親から当時の話を聞いたりして具体的にその状況を把握していきましょう。心の奥深くに眠っているインナーチャイルドを探り当てることができます。
次に「傷ついた」という事実を自覚します。
目を閉じて、誰にどこで何を言われてどう感じたのかその当時の状況を思い出してください。
その時感じたことは何でしょうか?
「悲しい」「辛い」このような感情が出てきたらそれに浸ってください。涙を流しても良いです。
「あの時は親が忙しかったのかもしれない」「私が余計なことをしたから」と思う必要はありません。
それは親の勝手な都合。確かにあなたは傷ついたのです。
思い出したくない辛い記憶かもしれません。ですがインナーチャイルドを癒すには正面からその記憶と向き合わなければいけません。
次に大切なステップが「否認」のプロセス。
親や大人があなたを傷つけ否定した行為は間違っていたと強く思うことが重要です。
「あの時言われたことは違った意味だったかもしれない」と事実をあいまいにして「そんなに悪いことではなかった」と開き直りがちになりますが、その時の状況に向き合いましょう。
次に押し寄せてくる感情は「怒り」です。
親や大人のその当時の状況や背景を考える必要はありません。
ただ自分の身に起きた事実のみを見てください。
湧き上がった怒りの感情は安全な場所で出し切りましょう。何かに書くのも良いですし誰かに話すのも良いです。
そうすることで行き場のなかった負の感情が解放されていきます。
これらの方法はすぐに効果が出ることもありますが、時間がかかる場合もあります。
繰り返し行って徐々に癒していきましょう。
自分自身でインナーチャイルドを癒す方法もありますが、心理カウンセラーとともに癒していく方法もあります。
自分一人では気づかなかったことや問題点も専門家が一緒に解決へ導いてくれます。またここでは紹介しきれなかったインナーチャイルドを癒す方法も加味しながら最適な方法を選んでくれます。
自分で抱え込まず専門家に一度相談してみるのもオススメです。
記事の著者 清瀬淳
メンタルコーチ、パーソナルトレーナー、
オンラインビジネスコンサルタント(動画広告、LP制作)
ダイレクトレスポンスマーケター
心理学、脳科学、生理学を深く学び
独自のメソッドを開発。
10代に清瀬を悩ませた精神疾患、
さらにベーチェット病という
難病にもかかるが克服。
そうした困難を乗り越えた経験を元に
セルフコーチングメソッドを開発。
現代社会で生きる人々が自分らしく生きるための
心と身体とビジネスの知恵と方法を伝えている。
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